親は100%毒だったのか…

「毒親」と「毒になる親」は同じじゃない

「親との関係にモヤモヤしている」「毒親かも」
「親を嫌いになりたくないけど、どうしても許せない」
そんなふうに思ったことがある人に、
ぜひ知っておいてほしいことがあります。
それは、
「毒親」と「毒になる親」は、同じではないということです。
“毒親”に悩まされてて来た方は今更…と思われるかもしれないけど、今一度考えてみて欲しいです。

(はじめに言っておくと、私は10歳までしか親をしりません。その10年間もひどい環境でした)

日本に広まった「毒親」という言葉

「毒親」って、もう当たり前によく聞く言葉になりました。
SNSや動画でも、「毒親あるある」や、「こういう親は今すぐ距離を取れ」なんていう声があふれています。
「毒親育ちの特徴」みたいなリストまで…。

確かに、理不尽な言葉や態度、無視や暴力。
そんな親との関係に苦しんできた人にとって、「毒親」という言葉は、
自分の痛みをようやく言葉にできた、そんな救いだったかもしれません。

でも、私はこう思うんです。
「毒親」と「毒になる親」は、同じではない。

「毒になる親」とは何か?

「毒になる親」という言葉は、
アメリカの心理学者スーザン・フォワードが書いた著書『Toxic Parents(邦題:毒になる親)』が由来です。
そこでは、親が無自覚なまま子どもを傷つけてしまう、構造がとても丁寧に描かれています。

たとえば…
• 子どもに罪悪感を与える
• 愛情を見返りとして求める
• 「あなたのため」と言いながら自由を奪う

こういった行動は、一見“優しさ”や“心配”のように見えることもあり、親にも子にも、その“有害さ”に気づきにくいのが特徴です。

🌟「毒親」という言葉が広まった背景

一方、日本で広まった「毒親」という言葉は、
SNSやメディアの中で「親=加害者」「被害者=子」という構図で語られることが多くなっています。
• モラハラ
• DV
• 育児放棄
• 精神的なコントロール

これらはもちろん深刻な問題であり、
「毒親」という言葉が広まったことによって、親としっかり距離を取るなど、物理的にも精神的にも救われた人がたくさんいると思います。

ただ、その一方で、
「毒親」という言葉が“断罪”のラベルになってしまってるとも感じるのです。

🌟断罪よりも、自分を取り戻すこと

「毒親だった」
そう言い切ることで、スッキリした気持ちになる瞬間もあるかもしれません。

でも、言葉で切り捨てることで、
自分の気持ちの奥にある痛みや、哀しみや、混乱に触れる機会を失ってしまうこともあります。

「どうしてあの人は、あんなふうだったんだろう」
「あの時、私はどんな気持ちだったんだろう」「その気持ちは今何処にあるのだろう」

そんな問いにすぐ答えを出す必要はありません。
でも、それを考えずに「毒親」とだけラベリングしてしまうと、
自分の人生がいつまでも“誰かの所為でこうなった”という、物語に縛られたままになってしまうんじゃないか…
それはあまり幸せなことじゃないなぁと、私自身の体験からも
つくづくそう感じます。

🌟最後に

子育てを経験された方はわかると思いますが、子育てに正解はない!そう思いつつ、母親はいつも、これで良いのかな?大丈夫なのかな?と不安や心細さを感じながら子供と接してると思うのです。


子供は思い通りになりません…
思い通りにしようとすることこそが、毒になる親です。
だから、親も迷いながら子育てをしてるということです。

人間誰しも、自分の中に天使と悪魔が共存してると思いませんか?
それは、母親も同じ。母親であると同時に一人の人間だから。


親としても一人の大人としても「未熟」だった。
でも、あの人の中には確かに
私を傷つけた部分と、私を守ろうとした部分、両方が在った。
「毒だった」と断じてしまうのは、簡単です。


でも私は、【あの人はでもあり、でもあった。】【毒になる部分があった】
そう思えるようになったとき、
やっと私は、自分の人生の主役に戻って来た!と思いました。


もう、私は被害者じゃない。

🌱あなたにとって親はどんな存在でしたか?

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