「親とこ関わり方に苦しんだ人にとって、「毒親育ち」というラベリングは、自分の過去を整理するための手がかりだったのかもしれません。
たしかに、親の教育や接し方によって、自己肯定感が育ちにくかったり、生きづらさを抱えるようになったりするのは事実です。
それを否定するつもりはありません。
私自身も、長年その“後遺症”のようなものと共に生きてきたからこそ、よくわかるつもりです。
だけど、その上で、あえて問いかけたいのです。
【あなたは、これからどうしたいの?】
私は、お悩みや相談を持ちかけられることが多いのですが、この「どうしたいの?」という問いに、答えられない人がとても多いです。
逆にどうしたら良いかと聞かれます。
どうしたら”良いか”という問いには、他人は答えることが出来ません。
誰かに苦しみを分かってほしい。
共感してほしい。
その気持ちは痛いほど分かります。
けれど、人生は
「どうしてこうなったのか?」より
「これからどうしたいのか?」が、だいじなんです!
本当に人生を変えたい。
幸せを感じたいのなら、決めてほしいんです。
「自分はどうありたいか」を。
どうしたい?とか
どうなりたい?と聞かれると、何かおっきな夢や目標を語らなくちゃと思いがちだけど、
そんな大きな目標でなくていいんです、
今日どんな服を着るか、何を食べるか、誰と過ごすか。
私たちは、日々無数の選択をして生きています。
だったらその中に、「私はもっと自分を大切にして生きたい」
「私はもう、誰かのせいにしない生き方を選びたい」
そんな意図をしてみるんです!
「毒親育ちだった」きっと、それは事実なのでしょう。
それを無かったことにする必要も、許す必要もありません。
親はすでに役割を終えています。
いくら毒親だったとしても、過去の時間を取り戻すことは出来ません。
許すとか、縁を切るとか、そういうことは、どうでも良いんです。
いつまでも、親の影響力を感じているということは、あなた自身が親に力を与えているからです。
どういう事かと言うと、本当は「自分を傷つけるのも救うのも、自分しか居ない」と言う事です。親にあなたを傷つけるだけの力をまだ持たせているんです。
ではなぜ、親に力を持たせてるのか?
それはまだ、心のどこかで“親にわかってほしかった”と思っているからかもしれません。
本当の親離れとは、“自立”すること。
親を切り捨てることではなく、親がどうであっても自分を肯定できるようになることだと思います。
あなたの人生の主導権を、過去ではなく、“今のあなた自身”に取り戻してほしい。
それができるのは、自分自身しかいないのだから。
